明日、8月6日は「広島原爆の日」だ。
今年は戦後78年。
またあの日がやってくる。
東京新聞では、毎年「平和の俳句」を募集し、8月中、一面で毎日一句入選作品を紹介している。
選者は作家のいとうせいこうさんと俳人の夏井いつきさん。
今年は昨年を524句上回る6746句が寄せられたそうだ。
入選は30句。
今年は私も投句した。
以下は、8月5日に発表された句と選者・夏井いつきさんの選評である。
教室にはだしのゲンがいない夏
立部笑子(49) 愛知県日進市
〈夏井いつき〉被爆体験を基にした漫画「はだしのゲン」が平和教材から外されました。原爆の悲惨さに触れる夏が変化していきます。
中沢啓治さんの漫画『はだしのゲン』は、世界24言語で翻訳され、世代や国境を越えて読みつ継がれている名作である。
今年の2月、広島市教育委員会は、市立小学校3年生向けの平和学習教材として引用されていた『はだしのゲン』を、2023年度から別のものに差し替えると発表した。
あれこれと尤もらしい理由をつけているが、保守系団体からの圧力があったと言われている。
なんとも酷い話である。
そういえば、ずいぶん以前に、『はだしのゲン』を学校の図書室から排除しようという動きがあった。
これも保守系団体などの圧力があったのだが、現在はどうなっているのだろうか?
私が小学校の頃は、学校の体育館で、全校生徒で『はだしのゲン』の映画(実写版)を見たものである。
とても良い取り組みだったと思う。
『はだしのゲン』を読めば、戦争は絶対にやってはいけないし、どうやって国民が戦争に巻き込まれていってしまうのかがよく分かる。
私は、「日本人必読の書」であると思っている。
なお、当塾には『はだしのゲン』が置いてあり、過去に熱心に読んでいた塾生がいたし、現在熱心に読んでいる塾生もいる。